Columnコラム

DX時代の今、考えるべきキャリア設計!必要なスキルも紹介

更新日:2023年3月3日

2025年の崖やレガシーシステムの問題を背景に、DX人材はさまざまな分野や業界で求められています。

日本企業のDX推進は諸外国と比べても大きく後れをとっており、その大きな原因とされているのがDX推進の担い手となる人材不足です。

自身のキャリア形成を考えるなら、選択肢の一つとして業界でも強く求められる職種の一つであるDX人材として活躍する道がおすすめです。

この記事ではDX人材の需要が高まる背景から、DX人材に必要とされる知識やスキル、DX人材を目指すための具体的なアクションについて解説します。

自身の人材価値の向上、IT業界で活躍するためのスキルアップに役立ててください。

DX人材の需要が高まっている

もちろんDX人材はエンジニア経験者である必要はありませんが、特にこれからIT業界に転職する人や、IT業界でさらなるキャリアアップを目指す際には、DX人材として活躍する道も視野に入れてみてください。

DXとはすなわちデジタルトランスフォーメーションを意味します。業務をデジタル化して、新しいビジネスモデルを作り出すことです。

今後の事業展開に応じ、企業が柔軟なソリューションを生み出せる状態に導くことが大きなポイントといえるでしょう。

既存の業務を単にデジタル化させることとは異なり、DX人材にはこうした“DXを推進する力”が求められます。

IT関連の知識を有しながら、課題解決に向けてリーダーシップを発揮してDX推進業務を牽引できる人材はいかなる会社でも重宝されるでしょう。

DX人材に求められるスキル

DX人材に求められるスキルは以下の7つです。

  1. DXに関する知識・スキル
  2. データサイエンスに関する知識
  3. UI・UXに関する知識
  4. ITに全般に関する知識
  5. マネジメントスキル
  6. 新しいビジネスモデルを考える創造力
  7. 変化に対する対応力

1~4は実務をこなす上で求められるスキルであり、5~7はDX人材としてのキャリアパスを構築する上で必要となってくるスキルです。

DXに関する知識・スキル

DX人材として活躍しキャリア形成を考えるなら、DXに関する知識・スキルは欠かせません。DXが注目される理由は、単なるデジタル化ではなく業務を抜本的に変革させる点にあります。

DXを本質的に理解できれば、ITプロダクトやサービスのさらなる事業的展開も容易に考えられるでしょう。DX人材にとってDXにまつわる知識・スキルは必須です。

データサイエンスに関する知識

データサイエンスは莫大なデータの分析を通じ、最適なインサイト(=洞察)を見つけ出す仕事です。

日本ではデータサイエンスにまつわる知識を有する技術者の数が不足しています。DXの流れが進めば、今よりももっとデータを読み解く力を有する人材が求められるでしょう。

さらに、データサイエンティストとしてより幅広い実務に対応できれば即戦力とみなされます。人材価値も高まり活躍の場も広がるため、身に付けておいて損のない知識です。

UI・UXに関する知識

UI・UXとはユーザーインターフェースとユーザーエクスペリエンスを意味します。

IT製品やサービスにおいて消費者が目にするもの全般を意味するのがUIで、IT製品やサービスによって消費者が得られる体験を意味するのがUXです。

UI・UXデザインにおいてDX推進が実を結べば、自社のIT製品やサービスの強みはより具体化されます。市場でも確固たる地位を築けるため、UI・UXに関する知識もきちんと身に付けておきましょう。

ITに全般に関する知識

DX人材は一つの業務をデジタル化するだけではなく、デジタル化によって企業活動そのものを変革させなければなりません。

そのため、AIによる業務効率化やビッグデータの分析・利活用、データベースおよびクラウドにまつわる知識が求められます。

ITの幅広い知識を保有しておくことで、DXで求められる課題の解決となる糸口を見つけられるでしょう。

マネジメントスキル

優れたDX人材にはマネジメントスキルも欠かせません。なぜなら、DX人材はリーダーシップを発揮してチームや会社のDXを推進する必要があるからです。

マネジメントスキルはやり方を学んで実践するだけでは身に付かず、携わる業務内容や束ねていくメンバーの個性や考え方に応じた最適な舵取りが求められます。

業務内容や自身が束ねる社員の能力・個性を俯瞰的に見つめながら、最適な人員配置を考えなければなりません。

現場によってはエンジニアとして自身も手を動かす必要もあるため、プレイヤーとして能力を発揮しながらマネジメントも手がける処理能力があればより多くの仕事を任せてもらえます。

マネジメントスキルを磨けば、DX人材としての評価は一段と高まるでしょう。

新しいビジネスモデルを考える創造力

DX人材にはクリエイティブな発想で新しいビジネスモデルを生み出す創造力も必要です。

市場競争力を高めながら次なる事業展開を考えるには、自社のビジネス・サービスの根管部分を担う強みをしっかりと理解しておきましょう。

また、世の中のトレンドをすばやく把握し、技術革新や変革の方向性を常に探る必要もあります。

企業の永続的な発展は、新しいビジネスモデルを繰り返し構築することで見込めます。

DX人材であっても、こうした事業展開を見据える力があれば、さらなるキャリアアップが目指せるでしょう。

変化に対する対応力

DX人材は社会情勢や企業活動のあり方など、さまざまな要因に柔軟に対応しながら多角的な発想とアイデアで企業のDXを進めていかなければなりません。

DX技術の導入によって、今後の企業活動の在り方を考え、場合によっては必要な枠組みをその都度変えていく必要があります。

そのためには変化にスムーズに対応していく力が求められます。

DXに関する知識・スキルを身に付けるためには?

DXにまつわる知識・スキルを身に付けるには、知識を学ぶインプットと実務をこなすことによるアウトプットで自身の力に変えていく必要があります。

知識を蓄え実務をこなせばDX人材としての経験値もアップします。

書籍などで独学する

DX関連の仕事は注目される仕事の一つであるため、知識をまとめた書籍がたくさん販売されています。

WEBサイトにも、働き手や人事といったさまざまな立場の人に向けたDX関連の情報がまとめられているので、ぜひ一度ご覧ください。

セミナーや講習を受講する

DX人材を目指すなら、DXやITに関連するセミナーや講習も積極的に参加してください。

知識やスキルを身に付けたいエンジニア、DX推進を図りたい企業向けというようにさまざまなセミナーや講習が開催されています。

同じようにDXにまつわる知識を身に付けたいと考える人同士でディスカッションをする場合もあり、DXへの理解もより深まるでしょう。

実務経験を積む

DX人材になるには実際の業務でDX事例を多くこなすことも必要です。

優れたDX人材には、企業のDX推進を牽引するリーダーシップやマネジメント能力も欠かせません。

これらの能力は知識を見聞きして学ぶだけではなく、実際の業務をこなしながら手を動かすことで身に付けていく必要があります。

実務経験によるアウトプットでDXに関する知識・スキルを磨いていきましょう。

DX人材になるためのキャリアパス

DX人材を目指すキャリアパスは以下の2ステップにまとめられます。

  1. デジタルテクノロジーに関する業務に携わる
  2. 自身が目指す職種を具体化して業務経験を積む

DX人材として活躍するにはさまざまなデジタルテクノロジーに関する知識が必要です。

業務も最新のデジタルテクノロジーに触れられるものを選び、知識とスキルを身に付けましょう。

また、さまざまな業務に携わってケーススタディを重ねることも必須条件です。

知識やスキルだけが身に付いていても、実務で使いこなせなければ意味がありません。

さらに、DX推進人材には具体的に以下のような職種があります。

  • エンジニア
  • プログラマー
  • ビジネスデザイナー
  • データサイエンティスト
  • UI・UXデザイナー
  • コンサルタント

コンサルタントとしてDX推進の上流工程の経験を積んだ人材だけでなく、エンジニアやプログラマーからDX関連の仕事を目指す場合も多いです。

ビジネスデザイナーやUI・UXデザイナーのように同じDXに関わる職種でも携わる仕事はまったく別です。

プロジェクトの枠組みを作るのか、IT製品やサービスの細かな仕様やデザインを決めるのかで必要とされる知識やスキルはまったく違います。

自身が目指す職種を事前に定めた上で必要となる知識とスキルを身につければ、テンポの良いキャリア構築も叶うでしょう。

まとめ

DX推進は世界レベルで見ても強く推進されており、とくに日本のIT業界ではDX推進の担い手となるDX人材が圧倒的に不足しています。

幅広い分野で活躍したいと考えるなら、DXに関する知識・スキルは身に付けておいて損はありません。

DX関連の知識は、書籍を読んだりセミナーや講習の受講で簡単にインプットできます。

しかし、DX人材としてキャリアを形成するには知識やスキルをアウトプットしながら実務経験をこなしていく必要があります。

常に最新のデジタルテクノロジーに触れられる環境も必須です。

ディジタルグロースアカデミアでは、こうしたDX人材の育成に必要な知識やスキルの習得、実務経験が積める仕組みが整っています。

今後も需要が高まるDX人材としてキャリア形成を考えるならぜひ活用してください。

【監修】

日下 規男
ディジタルグロースアカデミア マーケティング担当 マネージャ

2011年よりKDDIにてIoTサービスを担当。2018年IoTごみ箱の実証実験でMCPCアワードを受賞。
2019年MCPC IoT委員会にて副委員長を拝命したのち、2021年4月ディジタルグロースアカデミア設立とともに出向。

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