Columnコラム

DXの資格を紹介!役立つおすすめの資格や種類について解説

更新日:2022年10月25日

DXが企業で推進されている理由は様々ですが、その重要性に多くの企業が気づき、そして導入をはじめています。

そこで本記事では、DXが推進される理由と、それに伴って取得しておきたい資格をわかりやすく紹介します。

資格取得を目指す場合にハードルとなる点から考えられる注意点まで触れますので、ぜひ最後までご一読ください。

DXが企業で推進されている理由とは

DXが企業で推進されている理由は、以下の4つが代表的です。

  • リソースに余裕を持てる
  • 業務の効率化を図るため
  • コストの削減をするため
  • ウィズコロナ時代の様式に適応するため

リソースに余裕を持てる

DXが企業で推進されるのは、何度も繰り返し続けてきた定型業務を機械に任せて自動化し、新たな人的リソースの確保を目的としているからです。

ツールやシステムで定型業務を自動化すると、ヒューマンエラーを減らすことができますし、そこにかかっていた膨大な時間を別の業務へあてられます。

また、ダブルチェックが不要な状態を作れると、その分のリソースも確保できますから、会社のリソースに余裕を持てることで、新しい取り組みに挑戦できる土台が整います。

業務の効率化を図るため

DXは業務の自動化だけにかぎらず、既存のフローを刷新してさらなる効率化を実現できるのも推進される背景要因です。

老朽化したシステムを変えると、これまで発生していた「ムリ・ムダ・ムラ」を取り除けますし、電子化によって作業フローを単純化できるものもあるでしょう。

このように、業務効率が改善することで、一人当たりの業務量(成果物)を増やすことが可能となります。

コストの削減をするため

DXの推進には、会社(企業)を運営するためにかかるコストを削減する効果が期待できるのも一つの利点です。

上述の通り、自動化や、一人当たりの生産性を向上することで、これまでは肥大化する業務に対応するべく人員を増員していた企業でも、人員を増員する必要がなくなります。

確かに、DXには初期投資として一定の費用がかかりますが、中長期的なことを考えると大きくコストを削減できる一手となる可能性を秘めているわけです。

ウィズコロナ時代の様式に適応するため

DXは、急速に広まったコロナウイルス感染症の拡大によってはじまった「ウィズコロナ時代」の、オンライン化様式に適応するためというのも推進される理由です。

ウィズコロナ時代の様式では、テレワークの推進や時差出勤のシステム的管理、オンライン会議の導入など幅広い部分でIT技術を駆使した工夫が求められます。

従来の方法とは逸脱したオンラインでの業務完結は、働くものにとってもワークライフバランスを考えられますし、一定のシステムを導入すると古く続いていた商習慣の改善につながります。

このようDXの推進は利点が多くあり、推進によってさらなる高みへ企業を成長させる起爆剤として、徐々に広まりを見せています。

DX人材として持っていると便利な資格

では、DXを推進するDX人材は、どのような資格を持っているとよいのでしょうか。

DX人材には、一般的に以下の資格があると知識や技術を証明でき、推進へ大きく貢献できるとされています。

  • ITパスポート試験
  • G検定
  • データサイエンティスト検定
  • その他の資格

なかでも、「ITパスポート試験」「G検定」「データサイエンティスト検定」はおすすめの資格です。

それぞれどのような資格であり、試験は必要なのかという部分まで、その他の試験も含めて細かく解説します。

ITパスポート試験

ITパスポートは、ITを利活用する人が備えておきたい基礎的な知識を証明できる国家資格のことです。

総合的知識を学べるだけに限らず、新しい技術についてや、プロジェクトマネジメントの基礎まで内包されており、まずは取得しておきたい資格の一つです。

項目 内容
試験時間 120分
出題数 小問100問
出題形式 四肢択一式

難易度は簡単な部類ですが、IT業界におけるリテラシーを高めながらも、経営戦略や法務まで学べるお得な資格です。

G検定

G検定は、ディープラーニングの基礎知識があることを証明する資格の一つです。
活用方針の決定から、事業活用への能力・知識まで細かく問われます。

項目 内容
試験時間 120分
出題数 知識問題220問
出題形式 多肢選択式

内容は人工知能から機械学習まで含まれており、専門的な知識が求められますのでしっかりと予習が必要でしょう。

データサイエンティスト検定

データサイエンティスト検定は、見習いから業界代表までの段階的な技術を証明する資格のことです。

2021年9月から実施された検定で、データ加工から機械学習、数理統計学やエンジニアリングまで幅広い領域の知識が求められます。

項目 内容
試験時間 90分
出題数 90問
出題形式 選択式

データサイエンティストの初学者や、今後に活かしたいと考えるIT人材であれば取得を目指したい資格です。

その他の資格

その他として、以下に挙げるITに関する資格も紹介します。

  • AWS認定各種
  • AI実装検定
  • ITストラテジスト試験
  • Python3エンジニア認定試験
  • データスペシャリスト試験
  • 情報技術者試験
  • ITコーディネーター
  • 基本/応用情報技術者試験
  • DXオフィサー認定試験
  • デジタルトランスフォーメーション検定
AWS認定各種

AWS認定は、Amazonが公式で認定している資格の一つで、クラウドサービスのAWSを体系的に学習したことを証明するものです。

手軽に利用でき、さらに従量課金を採用してムダのないコストで運用できるAWSは、幅広い企業で採用されている技術です。

AWS認定各種を取得すると、AWSに関する知識・スキルを証明でき、IT人材としての重要性をアピールできます。

AI実装検定

AI実装検定は、基礎から実装まで学べる資格の一つで、AIに対応する知識と技術が身につく資格です。

AI技術者としてビジネスシーンで幅広く活躍できる人材となり、これからのIT利活用へ大きく貢献できます。

AI実装検定はディープラーニングに関する能力と知識の判別が目的ですから、興味があれば個人でも挑戦できます。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、高度なIT人材として戦略を策定し、ビジネスを成功に導くCIO・CTOなどを目指す人に向いている資格です。

  • 事業革新
  • 業務改革
  • 競争優位の獲得

といった企画・推進をメインに、基本から展開戦略までを学べます。

また、組込みシステムおよびIoTを利用したシステムの開発・分析結果などの領域にも触れます。

Python3エンジニア認定試験

Python3エンジニア認定試験は、Pythonの基本的な使い方から仕組み、文法などの知識を証明できる資格のことです。

難易度はプログラミングの経験者向けといったレベルで、初学者にとってはしっかりとした予習が必要です。

Pythonはアプリケーションの開発から、AI・データ加工などで使われるため、IT人材として取得しておきたい資格といえます。

データスペシャリスト試験

データスペシャリスト試験とは、情報処理推進機構が提供している資格の一つです。

データベースの構築から運営まで携われる専門知識や技術を証明できます。

膨大なデータを利活用できる人材として期待できる資格である一方で、その取得難易度は高いです。

情報技術者試験

情報処理技術者試験とは、経済産業省が認定している国家資格のことです。

エンジニアから一般まで総合的な知識を評価し、その技術・スキルを証明できます。

ITパスポートよりも難易度が高く、基礎知識や技能を実践的に活用からデータ構造およびセキュリティに至るまで試験範囲も広いのが特徴です。

ITコーディネーター

ITコーディネーターは、ITを利活用する企業において経営者の立場で助言・支援を行える技術・スキルを証明する資格です。

  • 経営戦略
  • IT戦略
  • IT資源調達
  • IT導入
  • ITサービス活用

といった内容が問われますが、ITパスポートからさらに踏み込んで、経営層からDXを支える人材にはおすすめの資格です。

基本/応用情報技術者試験

基本/応用情報技術者試験は、情報処理推進機構が実施するIT人材向けの資格です。

名前のとおり、基本情報技術者試験では基本知識や技能を、応用情報技術者試験では応用知識と技術を証明できます。

プログラミングの知識も出題され、DXを支えるITエンジニアに向いている資格です。

DXオフィサー認定試験

DXオフィサー認定試験は、DX人材として必要な知識の基礎を保有することを証明する資格です。

  • DXの現状
  • ビジネスを変えるデジタル技術
  • 人材と方法論

などを身につけて、マネージャーやオフィサーとして活躍したい人におすすめです。

デジタルトランスフォーメーション検定は、先に触れたDXオフィサー認定試験に加えて、DX推進アドバイザー認定試験を含めた総称です。

いずれの試験も受験資格はなく、DXを推進するために必要な知識や方法論を広く学び、経営層やマネジメント層で活躍できる技術を証明できます。

管理職から担当者まで、DXによる競争力の確保や効率化を目指すならチェックしておきましょう。

ディジタルグロースアカデミアにはeラーニング教材が豊富

ディジタルグロースアカデミアには、eラーニング教材が豊富に用意されています。

なかには、データサイエンティスト検定の対策講座もあり、1回3分からスキマ時間を利用して学べるのが特徴です。

動画形式で試験範囲を網羅的にカバーできるため、デジタル人材育成やリテラシー向上を検討している場合におすすめです。

また、前提知識が不要な状態から学び始められて、初学者でもわかりやすい内容で人気を集めています。

企業内でDXの資格を取得支援する際の注意点

最後に、企業内でDXの資格を取得支援する際の注意点を以下にわけて紹介します。

  • 資格を取得する社員を明確にする
  • 資格取得の目的を明確にする
  • 資格取得のためのサポートを行う
  • 研修などを実施する

資格を取得する社員を明確にする

DXの資格を取得する社員を明確にし、DX推進に関する期待値を伝えておかなければ「取得して得た達成感」だけで満足してしまいます。

結果的に資格を取得させたものの、実践で活かすことなく終わってしまい、DXの推進に役立ちませんから徒労に終わります。

またこうしたマインドの面だけでなく、DX推進にはマネジメントスキルやコミュニケーション力も求められます。

従って適当な誰かに資格を取得してもらうというのではなく、DX人材の見極めを適切に実施し、どの社員に何を取得してもらうのか、どのように支援するのか具体的に決めておきましょう。

資格取得の目的を明確にする

DXの資格を取得する際には、目的を明確にしておく ことも失敗を減らすポイントです。

その資格を取得したのちに、何を達成するのかを部署ごとや社員ごとに決定しておきます。

場合によっては、専門の部署を用意してDXの取り組みを先行して行うといった形でも良いでしょう。

DX資格は取得だけに限らず、その目的に合わせて選ぶものですから、事前に決めておいてください。

資格取得のためのサポートを行う

DXの資格を取得してもらう社員に向けて、受験料や参考書の費用、さらに必要なeラーニング等のサポートを行います。

資格取得だけを支援するに限らず、その成果に応じてインセンティブを設けると、モチベーションを維持・向上させやすくなるでしょう。

DXはこれからを担う重要なポジションですので、社員がやる気になれるよう、そして負担をかけ過ぎないようなサポートを実施してみてください。

研修などを実施する

DXの資格取得を目指す場合は、必要となる知識を身につけられる研修を実施するのも一つの方法です。

技術・操作等の細かい研修に限らず、これから行うDXの内容に即したものを選ぶと、社員のリテラシーを向上させながら間接的に資格取得をサポートできます。

ただ、DX研修はその内容から向いている人まで多種多様ですので、前述したように目的まで明確にしてから実施しましょう。

まとめ

DXを推進するにあたって人材を育成する場合、資格の取得も一つの方法です。

  • ITパスポート試験
  • G検定
  • データサイエンティスト検定

などは基礎知識を得られて、さらにDX人材としてなくてはならない存在です。

ただし、DX資格の取得は相当な努力と時間が必要ですから、研修やeラーニング等で失敗しないよう企業側からもしっかりとサポートしましょう。

ディジタルグロースアカデミアでは、DX人材育成の研修プログラムやデータサイエンティスト検定の対策講座を提供しており、1回3分からのスキマ時間を利用して学習効率を高められます。

DXの資格を取得し、人材を育成する場合はぜひご活用ください。

【監修】

日下 規男
ディジタルグロースアカデミア マーケティング担当 マネージャ

2011年よりKDDIにてIoTサービスを担当。2018年IoTごみ箱の実証実験でMCPCアワードを受賞。
2019年MCPC IoT委員会にて副委員長を拝命したのち、2021年4月ディジタルグロースアカデミア設立とともに出向。

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