デジタル人材になるには?スキルマップや種類、デジタル人材の育成方法も紹介
更新日:2022年10月13日

デジタル人材とは、デジタル技術を活用して企業の改革を行い、自社や顧客に対して新たな価値を提供できる人材です。現在最先端の技術として多くの企業が導入しているものには以下が挙げられます。
- loT
- AI
- 生体認証
- クラウド
- 5G
- ビッグデータ
変化の激しい現代の市場において、企業が競争力を保つためには最先端デジタル技術を取り入れたDX推進が欠かせない要素となりつつあります。企業がDX推進を行うにあたり、必要なデジタル人材のニーズはますます高まっています。一方で、需要に対して供給が追いつかず人材が不足しています。
そのため、デジタル人材の育成・確保は現代の企業において重要な課題といえるでしょう。
目次
デジタル人材の種類

ひとまとめにデジタル人材といっても、その範囲はさらに細かい職種にわけられます。デジタル人材に当たる職種には以下が挙げられます。
- プロダクトマネージャーやビジネスデザイナー
- アーキテクト
- データサイエンティスト
- AIエンジニア
- UI・UXデザイナー
- エンジニア/プログラマなど
デジタル人材はITの幅広い知識が求められます。それぞれの職種の業務範囲は重なる部分もあり、直接技術サポートを行わない職種でもITの基礎知識は必要です。また、他職種のデジタル人材と連携してプロジェクトを進めていく場合が多いでしょう。
デジタル人材になるには?

企業からのニーズが高まっているデジタル人材は今注目の職業といえます。デジタル人材になるためには、主に以下の3つの方法があります。
- スクールに通う
- 書籍などで自ら学ぶ
- DXプロジェクトに参加する
スクールに通う
デジタル人材になるためには、基本的なデジタル知識を身に付ける必要があります。全くの未経験からデジタル人材を目指す場合は、プログラミングやエンジニアスクールに通うのも1つの方法です。以下のような異なる形態を選択できるでしょう。
- 研修
- セミナー
- オンラインスクール
スクールによっては、週末や夜間を中心に開催しているものもあります。学習時間を上手に取れれば、非エンジニア職からの転職も可能です。
書籍などで自ら学ぶ
書店ではDXと名のつく書籍が数多く販売されています。初心者向けにイラストや図解でわかりやすく解説しているものもあり、独学に活用できます。他職種から転職を目指す場合、自分のペースで学習を進められる点が書籍のメリットといえるでしょう。
DXプロジェクトに参加する
企業によっては、社内でDXプロジェクトの公募や異動希望制度をとっているところもあります。現職の社内制度を利用すれば、未経験でいきなり転職活動をするリスクを避けながらデジタルに関する知識と経験を身につけられます。DXプロジェクトの参加により、以下の経験を積めるでしょう。
- デジタル戦略
- 製品開発・サービス設計
- デジタルテクノロジーに関する業務
デジタル人材のスキルマップ

デジタル人材のスキルマップとは、東京都デジタルサービス局が定めた「東京都デジタル人材確保・育成基本方針」の根幹となるものです。22の項目でデジタル人材(ICT職)のスキルを可視化しています。それぞれの項目を0〜3の4段階で評価することで職員1人ひとりのレベルが把握でき、プロジェクトで適切な体制や役割を決めるのに役立ちます。
スキルマップは、大きい分類では以下の10のジョブタイプに分かれます。
- 戦略・企画
- デザイン
- データ
- プロジェクト管理
- システム全般
- アプリケーション
- インフラ
- セキュリティ
- 運用
- 先端技術
それぞれのジョブタイプに含まれる22のスキル項目は以下の通りです。
戦略・企画
戦略・企画では、優れた商品やサービスを開発するための事業計画や改善を行います。
【スキル項目】
- ITストラテジー
- サービスデザイン
- マーケティング
デザイン
デザインでは主に商品やサービスのビジュアルデザイン、情報設計などを行います。ユーザー体験設計やフィードバックに基づき継続的な改善活動も実施します。
【スキル項目】
- UXデザイン
- UIデザイン
データ
データは統計学や数学を用いデータ分析をするデータアナリティクスと、分散処理やデータ管理のスキルを用いビックデータ基盤構築・運用を行うデータエンジアリングに分かれます。
【スキル項目】
- データアナリティクス
- データエンジニアリング
プロジェクト管理
プロジェクトの特性に応じた管理手法を用いるマネジメント業務です。
【スキル項目】
- プロジェクトマネジメント
システム全般
システム全般の仕様策定や要件定義、アーキテクチャ設計を担当する業務と、クラウドサービスの市場選定や導入支援を行う業務などが含まれます。
【スキル項目】
- システムアーキテクチャ
- クラウドサービス活用
アプリケーション
アプリケーションに関するシステム企画・導入を行う業務です。
【スキル項目】
- 業務系アプリ設計・開発
- Webアプリ設計・開発
- スマホアプリ設計・開発
インフラ
ネットワークやサーバ基盤設計、データベースに関してシステム企画や導入を行う業務です。
【スキル項目】
- ネットワーク設計・構築
- サーバ基盤設計・構築
- データベース設計・構築
セキュリティ
セキュリティに関する専門知識やスキルを用い導入や点検・評価を行います。
【スキル項目】
- サイバーセキュリティ
- システム監査
運用
システム導入工程や運用工程で設計や改善活動、品質向上などを行う業務です。
【スキル項目】
- 運用設計
- システム管理
- ユーザサポート
先端技術
機械学習等の専門知識・スキルを有し、調査研究、PoC、サービス企画等を行う
【スキル項目】
- AIエンジニアリング
デジタル人材を確保・育成するためには?

デジタル人材とは最先端のデジタル技術を企業の改革に生かす人材のことで、 DX推進において欠かせない職種です。近年DX推進に取り組む企業が多い中、デジタル人材の確保・育成は企業にとっての課題です。ディジタルグロースアカデミアでは、DX推進にあたり必要な人材の育成や研修プログラムをパッケージとして提供しています。育成体系の策定から、人材教育、DXを実現するための伴走コンサルティングまで、一貫したサポートを行います。DX人材の育成の早期実現と迅速な効果創出が可能です。デジタル人材の確保・育成でお悩みでしたら、お気軽にお問い合わせください。
【監修】
日下 規男
ディジタルグロースアカデミア マーケティング担当 マネージャ
2011年よりKDDIにてIoTサービスを担当。2018年IoTごみ箱の実証実験でMCPCアワードを受賞。
2019年MCPC IoT委員会にて副委員長を拝命したのち、2021年4月ディジタルグロースアカデミア設立とともに出向。
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