Columnコラム

マネジメント研修の目的・内容とは?行う上でのポイントや実施方法も紹介

更新日:2022年10月13日

企業の発展に、管理職のスキルアップは欠かせません。若手の育成やプロジェクトの統括など、管理職には高いスキルが求められます。

また、昨今では継続的な人手不足や働き方改革の推進などの影響で、高度なマネジメント能力が必要とされています。

そこで、管理職の社員のみを集めて戦略的なスキル向上のために行われるのがマネジメント研修です。新任から既存までキャリアに合った研修が行われます。

働き方の多様化が進む中、マネジメント研修の必要性が高まっています。

マネジメント研修とは

マネジメント研修は、部下の育成方法や管理職の役割への理解をはじめ、経営やITなど幅広い知識を身に付けるための場です。

研修が必要になる対象者は、主に新任のマネージャーと既に管理職に就いているマネージャーです。キャリアの違いにより、研修内容は異なります。目的は、部下を育成し企業の成長に貢献できる管理職を育成することです。

マネジメント研修が必要な対象者

新任マネージャーは、基礎知識として一般の社員と管理職の役割の違いから学ぶ必要があります。

また、部下の育成方法や労務管理など管理職に求められる役割についても学びます。ただし、初めて管理職の仕事をする際は研修を受けるだけで理解するのは難しいものです。

定期的に上司に相談するなどして、確認しながら少しずつ身に付けていきましょう。

一方で既存の管理職は、多くの場合マネジメントに関するスキルはひと通り身に付いています。ただし、管理職にはマネジメントスキルだけでなく経営やITに関することなど幅広い知識も求められます。

部下の教育やマネジメントについては、これまでの経験から対応できることも多いものです。しかし、その他の知識は積極的に習得する機会を設けなければ、身に付けるのは難しいでしょう。

マネジメント研修を通して、幅広い管理職としての知識を身に付けてください。

マネジメント研修の目的とは

マネジメント研修を行う具体的な目的は、大きく分けて以下の3つです。

  • 部下を育成するスキルを身に付ける
  • 組織を強くするスキルを身に付ける
  • 経営に関する知識を身に付ける

管理職が積極的に研修へ参加することは、会社全体の成長や課題解決のためのスキル向上につながります。企業の成長に、優秀な人材は不可欠だからです。

さらに、人材育成に長けた管理職の存在は、社員の定着率アップにも効果があります。

自立して成果を残せる部下をサポ―トするためのノウハウは、マネジメント研修の中でも重要なポイントの1つです。

同時に、強い組織を構築するためのスキルも大切です。管理職は、組織全体を横軸で考察する柔軟さも求められます。所属する部署だけでなく、他部署と連携して成果を出すための策も大きな成果を挙げるためには必要です。

部署の垣根を越えてパフォーマンスを発揮できる管理職は、競合他社をリードする強い組織作りに欠かせません。

また、管理職は将来的に経営を担う可能性が高いポジションでもあります。そのため、企業の現状を数字で把握する能力も必要です。

業績の拡大や改善を考えるヒントや、決算書の読み方といった実際の会社経営に関わるスキルについても、管理職の段階で習得しておきましょう。

マネジメント研修の内容

実際のマネジメント研修で行われるのは、主に以下のような内容です。

  • 部下を育成する方法
  • 組織を強くする方法
  • 経営に必要となる経営数字について
  • DXに関する知識

部下を育成する方法

集合研修の中でも、部下の育成に関して学ぶ際は個人に合わせたテーマについて深掘りしていきます。講師や他の受講者と共に意見交換をして課題と向き合うことで、腹落ちする解決法を導き出す過程が重要です。

マネジメント研修を定期的に行った結果、管理職の確保ができるようになり、社員全体のスキルの底上げにつながったという成功事例もあります。

これにより、この企業は新規事業や多角化を図れるようになったそうです。

組織を強くする方法

組織の強化には、社員や組織を深く洞察して本質的な解決策を探ることが肝要です。マネジメント研修では、視野を広く客観視する力を身に付けることで課題を自分のこととして認識することからはじめます。

管理職と一般社員との信頼関係を強くする試みを行った結果、業績が伸びたという成功事例もあります。

他にも、社員の意識調査を分析して反映させたことで、管理職の改革意識の向上につながったという事例もありました。

経営に必要となる経営数字について

経営数字を学ぶための研修もあります。利益を上げる重要性から損益計算書や貸借対照表の見方まで、基本的な知識をひと通り身に付けるのが目的です。

企業の経営に必要な要素といえば、以下の3つです。

  • 戦略
  • 組織マネジメント
  • 数字

このうち、数字を理解することは、ビジネスの状況を把握した上で将来の予測ができるようになります。

また、数字の分析は課題の認識や戦略の構築、目標の設定の際にも役立ちます。

DXに関する知識

DXに関する知識も昨今のマネジメント研修では重要視されています。DXとは、Digital Transformationの略で、AIやビッグデータなどのIT技術を使ってビジネスの構造を変革させることを意味しています。

DX時代に入り、昨今ではひと通りの知識の理解が管理職に求められるようになりました。DXは業務の効率化だけでなく、事業環境の変化や2025年の崖といった近い将来に必要な課題に対応するために不可欠です。

研修では、最低限必要とされるIT技術についての基礎知識から、技術の変化が経営に与える影響などについて習得します。

DXに関する研修は、多くの企業で推進されています。新しい分野であるため結果が出るのは先になりますが、急速にDX人材を増やす取り組みが広まりつつあります。

マネジメント研修の実施方法

マネジメント研修には、以下のような3つの実施方法があります。

  • 社外研修・セミナー
  • 社内研修・セミナー
  • オンライン研修・セミナー

それぞれの実施方法のメリット・デメリットを把握して、自社に合った方法で実施するようにしましょう。

社外研修・セミナー

社外研修・セミナーは、専門で研修を実施している会社に委託して参加する方法です。自社の社員だけでなく、他社の社員と共に参加するため視野が広がったり新しい発見があったりといったメリットがあります。

ただし、研修会場まで足を運ぶ必要があり、通常業務以外の時間を使って参加することになるため負担が生じることもあるでしょう。

また、社内に管理職が不在になることでチームに負担をかける場合もあります。さらに、都心での開催が多い点で、地方の会社にとってはデメリットになるでしょう。

社内研修・セミナー

社内研修は、社内の講師が研修を行います。参加者は社内の社員のみです。

準備や運営の手間がかかりますが、より自社に即したプログラムが展開できる点がメリットです。

オンライン研修・セミナー

コロナ禍で急速に増えたのがZoomなどのWeb会議のツールを利用して参加するオンライン研修です。録画型とリアルタイム型の2種類があります。録画型であれば、好きな時間に研修を受けられる点が魅力です。

リアルタイム型は時間が決まっていますが、他の参加者とのディスカッションや講師への質問などができる点も見逃せないでしょう。

参加する社員への負担が少なくコスト削減にもつながるオンライン研修は、今後の人材育成の主流になっていくと考えられています。

マネジメント研修を行う上でのポイント

マネジメント研修を成功に導くためのポイントは、2点あります。

  • 研修に参加させる前に動機付けをする
  • 振り返りの時間を持たせる

研修に参加させる前に動機付けをする

マネジメント研修を受ける際、参加する前と参加した後の行動によって成否が決まるといえます。

まず、参加する前は動機付けが重要です。動機付けとは、モチベーションのことです。昨今では、仕事をする上で従業員の目標や行動を管理することよりも、動機付けすることで成果に導くことが重要だという考え方が中心になっています。

管理職においては、マネジメントのスキルのみを習得するのではなく、動機付けを強化するための時間であることを理解するのがポイントです。

多くの場合、マネジメント研修を受講する動機は情報収集だけではありません。管理職の自覚を再確認してリスクを感じながら、研修の必要性に気づく機会であることを理解するのが重要です。

インターネットが普及して、簡単にいつでも情報が入手できる時代になりました。そのため、情報を得るだけのためにマネジメント研修に参加するというとモチベーションの維持が難しいでしょう。

研修を通して主体的な行動の重要性を理解できれば、今後の仕事に活きる多くの成果が得られます。

振り返りの時間を持たせる

研修で学んだことは、必ず現場で実践してみてから振り返りを行いましょう。頭で理解しただけでは、何の変化もありません。

実際の仕事に反映してみてはじめて、改善点や課題が見えてくることもあるでしょう。

そのために、実践した後は振り返りの時間を取って効果のある方法を自分なりに確立することが重要です。

まとめ:マネジメント研修で人材を育成していこう!

自社の管理職へのマネジメント研修の一環として、初めてDX研修を行うならディジタルグロースアカデミアへお気軽にお問い合わせください。

昨今注目を集めているDX人材を育成する研修プログラム「みんなデ」をはじめ、各企業に合わせたプログラムによる研修を提供しています。

DX研修は、一部の社員がデジタル力を向上させることが目的ではなく、全社員を対象にするのが企業の成長に繋がります。

とはいえ、「既存の教材が自社の事業領域と合致しない」「従業員のモチベーションが上がらない」といった理由から実施できていない、あるいは思うような成果が得られていない企業も多いでしょう。

ディジタルグロースアカデミアのDX研修は、各部署に必要なデジタル教育により、全社員を対象にした研修を行います。

さらに、学ぶことへの興味が途切れないように、動機づけと刺激の工夫も行っていますので、自社でDX研修の実施を検討しているなら、まずはお気軽にお問い合わせください。

【監修】

日下 規男
ディジタルグロースアカデミア マーケティング担当 マネージャ

2011年よりKDDIにてIoTサービスを担当。2018年IoTごみ箱の実証実験でMCPCアワードを受賞。
2019年MCPC IoT委員会にて副委員長を拝命したのち、2021年4月ディジタルグロースアカデミア設立とともに出向。

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