Columnコラム

企業がDXテストを実施する目的とは?DX検定などテストの種類を紹介

更新日:2024年10月28日

「DXテストを実施するメリットとは?」
「DXテストの種類にはどのようなものがある?」
と疑問をお持ちの方がいるかもしれません。

DXテストは、認定資格や関連資格、DXアセスメントなどの種類に分けられます。目的にあったDXテストを選ぶためには、DXテストの種類について理解することが大切です。

本記事では、DXの基礎知識をはじめ、DXテストの種類を認定資格、関連資格、DXアセスメントに分けて解説します。

DXテストの実施を検討している企業の担当者は、ぜひ参考にしてください。

目次

    DXとは?

    DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、IT・デジタル技術を活用することで、ビジネスや社会全体を変革し、より良い社会を目指すことです。

    企業においては、IT・デジタル技術を取り入れながらビジネスモデルを変革し、持続可能かつ成長力のある事業展開を実現することを意味します。

    近年、政府によってDX化が推進されており、DXの取り組みを強化する企業も増加しました。

    DXの取り組みの一つとして、DXテストを導入する企業も少なくありません。以下で、DXテストの目的を確認していきましょう。

    DXの基礎知識については、こちらの記事を参考にしてください。

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    DXテストの目的

    DXテストの導入目的は、企業によって大きく異なります。導入目的の例として、以下が挙げられるでしょう。

    • DX推進人材の現状把握
    • 育成する人材の選抜
    • 研修後の効果測定
    • 社員のDXスキル向上

    DXテストの実施を検討している企業は、まず導入目的を明確化することが大切です。

    DXテストの種類

    DXテストの種類は、大きく「認定資格」・「関連資格」・「DXアセスメント」に分けられます。

    DXテストの種類 具体的なテスト例
    認定資格
    • DX検定
    • DXアドバイザー検定
    • DX基礎能力試験
    • デジタルトランスフォーメーション検定

    など

    関連資格
    • ITパスポート
    • DS検定
    • 基本・応用情報技術者試験

    など

    DXアセスメント

    など

    以下で、それぞれを詳しく確認していきましょう。

    認定資格

    まず、DXの知識やスキルが問われる認定資格を紹介します。

    DX検定™

    DX検定™とは、先端IT技術トレンドとビジネストレンドが問われる認定資格です。成績優秀者は獲得したスコアに応じて、以下のレベルに分類されます。

    • DXプロフェッショナル レベル:スコア800以上
    • DXエキスパート レベル:スコア700以上
    • DXスタンダード レベル:スコア600以上

    ソフトバンク株式会社やコニカミノルタ株式会社、パナソニック株式会社などの大手企業も同試験を導入しています。

    名称 DX検定™
    実施団体 一般社団法人 日本イノベーション融合学会
    試験概要 IT先端技術トレンド(IT)とビジネストレンド(BT)の知識検定
    試験形式
    • 60分で120問の知識問題(多肢選択式)
    • Web受検
    試験日程
    • 法人向け:2025年1月23日
    • 個人向け:2025年1月26日
    受検料 6,600円(税込)

    (参考:DX検定委員会「DX検定™とは?」)

    DXアドバイザー検定

    DXアドバイザー検定とは、DXで必要な知識、実務スキル、 実践知の保有を測るための認定資格です。

    同検定は、DX推進のフェーズとそれに応じた資格を以下の3つに分類しています。

    フェーズ 概要 資格
    ①デジタイゼーション 紙媒体・アナログ情報のデジタル化 DXアドバイザー検定「スペシャリスト」
    ②デジタライゼーション 既存業務プロセスの再構築、新商品・サービスの開発 DXアドバイザー検定「エキスパート」
    ③デジタルトランスフォーメーション ビジネスモデルの変革、持続可能性のある仕組みの構築 DXアドバイザー検定「プロフェッショナル」

    試験は「ITリテラシー」・「DXリテラシー」・「ビジネスアナリシス」・「情報マネジメント」で構成されています。

    名称 DXアドバイザー検定
    実施団体 一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会
    試験概要 DXを推進したい企業、リスキリングしたい個人がDXという観点で必要な知識、実務スキル、実践知の保有を測るための検定
    試験形式
    • 90分
    • テストセンターで受験
    試験日程 通年実施
    受検料 10,000円(税込)

    (参考:一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会「DXアドバイザー検定」)

    DX基礎能力試験

    DX基礎能力試験とは、経済産業省定義の「DXリテラシー標準」に準拠した認定資格です。受験者は、試験問題の得点に応じて2段階にレベル分けされます。

    • DX推進人材認定:450点~
    • DX入門人材認定:360~445点
    名称 DX基礎能力試験
    実施団体 株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)
    試験概要 全てのビジネスパーソンが身につけるべきDXの知識、スキルを測定し、組織の現状を可視化するための検定
    試験形式
    • 60分で120問(予定)
    • 四肢択一式
    • オンライン(※IBT)形式
    試験日程 2024年11月11日~18日
    受検料 5,500円(税込)

    (参考:株式会社日本能率協会マネジメントセンター「DX基礎能力試験」)

    デジタルトランスフォーメーション検定

    デジタルトランスフォーメーション検定とは、「DXパスポート試験」・「DX推進アドバイザー認定試験」・「DXオフィサー認定試験」で構成される認定資格です。

    試験に合格すると、合格証と認定カードが交付されます。

    名称 デジタルトランスフォーメーション検定
    実施団体 一般財団法人全日本情報学習振興協会
    試験概要
    • DXパスポート試験:DXの基礎について学ぶための検定
    • DX推進アドバイザー認定試験:DXを推進するCDXOやDX改革に取り組むCDOにアドバイスするために必要なDX知識、DX人材の在り方、デジタル技術を学ぶための検定
    • DXオフィサー認定試験:DX推進するCDX、CDXO、CDOの方々に必須のDX知識、DX人材となるために必須のDXの基礎を学ぶための検定
    試験形式 公開会場、オンライン、CBT
    試験日程
    • DXパスポート試験:2025年2月2日
    • DX推進アドバイザー認定試験:2024年12月15日
    • DXオフィサー認定試験:2025年2月2日
    受検料
    • DXパスポート試験:9,350円(税込)
    • DX推進アドバイザー認定試験:11,000円(税込)
    • DXオフィサー認定試験:13,200円(税込)

    (参考:一般財団法人全日本情報学習振興協会「DXパスポート試験」「DX推進アドバイザー認定試験」「DXオフィサー認定試験」)

    関連資格

    続いて、DXと間接的に関わりのある認定資格を紹介します。

    ITパスポート

    ITパスポートとは、ITに関する基礎的な知識を有していることを証明できる国家資格です。学生から社会人を含め、幅広い層を対象にしています。

    名称 ITパスポート
    実施団体 情報処理推進機構(IPA)
    試験概要 ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験
    試験形式
    • CBT方式
    • 120分
    試験日程 通年実施
    受検料 7,500円(税込)

    (参考:独立行政法人情報処理推進機構「ITパスポート試験」)

    DS検定®

    DS検定®(データサイエンティスト検定 リテラシーレベル)とは、データサイエンティストに必要なスキルや知識を証明するための認定資格です。

    具体的には、データサイエンス力、データエンジニアリング力、ビジネス力が問われます。

    名称 データサイエンティスト検定 リテラシーレベル
    実施団体 一般財団法人データサイエンティスト協会
    試験概要 数理・データサイエンス・AIに関する実務能力と知識を有することを証明する試験
    試験形式
    • 100分で100問
    • CBT方式
    • 選択式問題
    試験日程 2024年11月9日〜12月1日
    受検料 10,000円(税抜)

    (参考:一般財団法人データサイエンティスト協会「データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル」)

    応用情報技術者試験

    応用情報技術者試験とは、ITを活用したサービスや製品、システム、ソフトウェアを作るために必要なスキルを証明するための認定資格です。ITエンジニアとしてレベルアップを図ることができます。

    名称 応用情報技術者試験
    実施団体 独立行政法人情報処理推進機構
    試験概要 高度IT人材に必要な応用的知識とスキルを有することを証明する試験
    試験形式
    • 多肢選択式/記述式
    • 筆記
    試験日程 2024年11月9日〜12月1日
    受検料 10,000円(税抜)

    (参考:独立行政法人情報処理推進機構「応用情報技術者試験」)

    DXアセスメント

    最後に紹介するDXテストの種類は、民間企業が実施するDXアセスメントです。

    DXアセスメントに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

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    まとめ

    今回の記事では、DXテストの実施を検討している企業に向けて、DXの基礎知識やDXテストの種類について解説しました。

    認定資格やアセスメントなど、DXテストにはさまざまな種類があるため、自社の課題に応じたDXテストを選ぶことが大切です。

    ディジタルグロースアカデミアの「DX人材アセスメント」は、テスト実施から分析レポート、テスト後の学習支援までを一貫してサポートしています。

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