Columnコラム

デジタルリテラシーとは?― DX人材のリテラシー向上と目指す社会:DXコラム

更新日:2022年06月16日

日頃からデジタルを使って仕事をしているみなさんにとって、「デジタルリテラシー」は身近な言葉だと思います。しかし、改めて「デジタルリテラシー」について詳しい説明を求められると、答えに窮する人も多いのではないでしょうか。「デジタルリテラシーは、デジタルのリテラシーだよ」以上の説明ができるようになりましょう!

デジタルリテラシーとは?

デジタルリテラシーとは、どのような意味でしょうか。そもそも、デジタルリテラシーの「デジタル」と「リテラシー」には、次のような意味があります。

  • デジタル:コンピュータで扱える情報のこと
  • リテラシー:物事に対して適切に理解し、自ら活用できる能力のこと

以上から、「デジタル」はPCのデータのようにコンピュータで扱える情報のことであり、「リテラシー」は物事を適切に理解して自ら活用できる能力のことであることが分かります。つまり、「デジタルリテラシー」とは、「コンピュータで扱える情報について適切に理解し、自ら活用できる力」と解釈することができます。

デジタルリテラシーに関連して、Di-lite(ディーライト)という言葉があります。Di-liteとは、Digital Literacy(デジタルリテラシー)の単語の一部を繋いで作られた造語です。このDi-liteは、英語のDelight(ディライト【意】喜び・歓喜)とかかっており、デジタル=楽しい、喜びを引き起こすものといった意味も含んでいます。
次項では、デジタルリテラシーが必要な社会的背景と、デジタルリテラシーを身に着けることで得られるメリットについて解説します。

1項のまとめ

  • デジタルリテラシーは、コンピュータで扱える情報について適切に理解し、自ら活用できる力のこと
  • デジタルリテラシーを表す、Di-lite(ディーライト)という造語も登場した

なぜ、デジタルリテラシーが必要なの?

本項では、「デジタルリテラシー」が必要な理由を、社会的背景を踏まえて解説します。また、デジタルリテラシーを身に付けることは私たちにどのようなメリットをもたらすのかについても触れたいと思います。

みなさんは、デジタル体温計やデジタル時計を使って体調管理をしたり、駅や街のデジタルサイネージに映された広告から情報を得たりすることがあると思います。このように、私たちは、気が付かないうちに様々な場面でデジタルの恩恵を受けています。つまり、私たちはデジタルを使う人としてデジタルに関わっているのです。多くの人がデジタルを使うようになったいま、これから迎えるであろう本格的なデジタル社会に備えて、デジタルを作る人のリテラシーだけでなく、デジタルを使う人=私たち一人ひとりのリテラシーを向上させることが課題といえます。

一人ひとりがデジタルを使う人としてのリテラシーを身に付けることは、私たちにどのようなメリットをもたらすでしょうか。そのメリットは想像以上に大きいものです。例えば、オフィスで働く人が、最新のデジタルツールを使って業務を効率化したり、工場勤務の人が、技術やAIを学び効率的な製造工程を提案するなど、日本の産業力が強化され、多くの人々がデジタルの恩恵を受けることができます。また、日常生活においても、スマートフォンアプリやクラウドツールを使いこなすことで、より豊かな生活が可能となります。

次項では、デジタルリテラシーのポイントについて解説します。

2項のまとめ

  • 本格的なデジタル社会に備えて、一人ひとりがデジタルリテラシーを身に付ける必要がある
  • デジタルリテラシーを身に付けることで、私たちはより多くのデジタルの恩恵を享受できるようになるというメリットがある

教育を考える前に役割・期待値を明確にする

本項では、デジタルリテラシーの2つのポイントについて解説します。

Point1:デジタルリテラシーは、デジタルを効果的かつ適切に扱う際に求められる

1つ目のポイントは、デジタルリテラシーは、社会に普及する様々なデジタルを効果的かつ適切に扱う際に必要となる知識を整理した枠組みであるということです。したがって、デジタルリテラシーにおいては、新たなデジタルツールの開発に携わる方に必要な高度なプログラミングスキルなどは、対象として含んでいない点に注意が必要です。

Point2:デジタルリテラシーは、すべての人(特にビジネスパーソン)に必須である

2つ目のポイントは、デジタルリテラシーは、すべての人(特にビジネスパーソン)に必須のものであるということです。デジタルに関する知識や考え方が全員に浸透することで、新たに生まれてくる様々なデジタルの価値をより簡単に多くの人に届けられるようになることが望まれます。

3項のまとめ

  • Point1:デジタルリテラシーは、デジタルを効果的かつ適切に扱う際に求められる
  • Point2:デジタルリテラシーは、すべての人(特にビジネスパーソン)に必須である

まとめ ― 全員にデジタルリテラシーを

デジタルリテラシーとは、デジタルについて適切に理解し、自ら活用できる力のことです。社会全体のデジタルリテラシー向上を目指して、Di-lite(ディーライト)という新語も作られました。多くの人がデジタルを使うようになった今、すべての人がデジタルリテラシーを身に付けることで、いたるところに存在するデジタルの価値を効果的に得られるようになります。

デジタル社会の理想の姿は、私たち一人ひとりが、デジタルリテラシーを向上させることで、デジタルの恩恵を享受できるようになることです。DX人材の育成によって、全員がデジタルリテラシーを身につける社会を目指しています。

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