DXセミナーで学習する内容とは?おすすめのセミナーを紹介
- 公開日:2022年12月2日
DX推進のためには、デジタル技術に関して常に最新情報を持っておく必要があります。そのためには、まず「デジタル」とはなにか、DX推進により何を実現できるのか、といった根本的なことを知らなくてはいけません。
そのため、DXセミナーに参加する企業・社員は増え続けています。
また、DX推進には企業全体で共通認識を持つだけでなく、部門ごとに押さえておくべきポイントが異なります。自分やメンバーが受講すべきセミナーを選別するときに注意すべきことも、あわせてチェックしていきましょう。
目次
DX人材に必要なスキル
DXが進む現代において、ビジネススキルも変化しています。そのため、不足しているスキルに合わせてセミナーに参加する方法が有効です。
ここからは、何を学ぶべきか明確にするためにDX人材において必要となる代表的なスキルを以下の2つに分けて紹介します。
- ビジネススキル
- ITスキル
ビジネススキル
DX人材に必要なビジネススキルは、プロジェクトマネジメントと企画立案スキル(課題設定力)の2つが挙げられます。
プロジェクトを成功に導くためには技術的な知識だけでなく、スケジュール管理やコミュニケーション能力などのプロジェクトマネジメントスキルが不可欠です。
また、DXにおいてはビジネス課題を解決するための戦略的なアプローチが求められます。そのため、課題を正確に把握し、解決策を提案する企画立案スキル(課題設定力)も必要となるでしょう。
これらのスキルは簡単に身につくものではないため、DXセミナーを活用して実践的なトレーニングを通じたスキル磨きや、新しいアイデアを他の参加者との交流で得るなどの取り組みを行いましょう。
ITスキル
データの分析やシステムの開発・運用など、DXに必要な業務を効率的に行うための人材には、以下のITスキルも必要不可欠です。
必要なスキル・知識 | 説明 |
---|---|
基礎的なIT関連の知識 | ネットワーク、サーバー、セキュリティなどの基礎知識 |
データサイエンスに関する知識 | データの収集、分析、可視化などのスキル |
ビッグデータの活用スキル | ビッグデータの収集、分析、可視化などのスキル |
最新技術に関する知識 | AI、IoT、ブロックチェーンなどの最新技術についての知識 |
システム開発に関するスキル | プログラミングスキルやシステム設計のスキル |
UI/UXに関する知識 | ユーザビリティの向上やデザインの改善などのスキル |
DXにおいてITスキルは必須であり、DXセミナーで学習することで自身のスキルアップにも繋がります。
セミナーでDXを学ぶメリット
DXについて学ぶ方法には、eラーニング形式を活用した好きなタイミングで動画を視聴するものや、オンラインでのリアルタイムセミナー、オフラインで会場を貸し切って行われるセミナーなど、様々なものがあります。
ここでは様々な形式に共通する、以下「セミナーで学ぶメリット」について解説します。
- 講師に直接質問できる
- 短期間で効率的に学ぶことができる
- 最新情報を得ることができる
講師に直接質問できる
セミナーでDXを学ぶ場合、講師に直接質問ができる場を設けてもらえるメリットがあります。
セミナーで一通りの講義を聞いたあとでも、わからないことや、講義の内容にはなくてもプロに聞いておきたいことなど、柔軟に質問できるのが魅力です。
ただし、講師に直接質問できるのは、リアルタイムに行われるオンラインセミナーか、オフラインセミナーの場合です。
好きな時間・場所に視聴できるeラーニング形式セミナーの場合は、すぐに講師へ質問できません。
短期間で効率的に学ぶことができる
DXに関してセミナーを受けるメリットに、短期間で無駄なく学べることが挙げられます。
独学で、本やインターネットを通した学習では、情報の洗い出しや精査に時間がかかってしまうでしょう。
セミナー開催期間中に、DX人材が知るべき内容をプロによって凝縮された講義を受けられるため、効率的であることがわかります。
最新情報を得ることができる
最新情報を得られるのも、セミナーを受講するメリットの1つです。
デジタル技術は日々進歩しているため、常に最新情報を追わなければなりません。
本やインターネットにアップされた記事や動画での学習は、情報が古い可能性もあります。
時代の変革に合わせてスピーディーにDXを実現するためには、最新情報を得やすいセミナーの受講がおすすめです。
セミナーでDXを学ぶデメリット
セミナーでDX推進について学ぶには、以下のデメリットもあります。
- コストがかかる
- スケジュールの調整が必要になる
コストがかかる
複数人の社員でDXセミナーを受講する場合には、一定のコストがかかります。
DXのセミナーは、主にオンラインセミナー(ウェビナー形式やeラーニング形式)とオフラインセミナーです。
また、有料のものだけでなく、無料で受講できるセミナーも存在しますが、無料のセミナーでDXの基本知識を学べても、DX実現のために必要な知識やスキルをつけるための講義は、有料のセミナーのほうが作り込まれている傾向にあります。
有料セミナーのなかでも、コストをできるだけ抑えたい場合や、時間や場所にとらわれず学びたいという場合は、オンラインセミナーのほうがおすすめです。
演習やグループワークで実践的な学びを深めるには、オフラインセミナーのほうが良い場合もあります。
自社にあった講義を受講するためには、セミナーの内容を比較したうえで申し込むようにしましょう。
スケジュールの調整が必要になる
オフラインやオンラインのウェビナー形式でDXの講義を受講する場合には、スケジュールの調整が必要となります。
集合研修に参加する場合、社員は自身の業務を中断するため、受講が必要な社員全員へ参加を促せるようスケジュールを組まなければいけません。
ただし、オンラインセミナーの内eラーニング形式であれば、場所や時間に縛られず、社員一人ひとりが学習のための時間を作りやすく、研修を素早く進められるでしょう。
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DXセミナーで学習する内容
DXセミナーで学べるのは、主に以下のような内容です。
- DXに関する基本知識
- DXの推進方法
- 最先端デジタル技術
- AI・ITに関する知識
- DX推進の成功事例
- DX人材の育成方法
DXに関する基本知識
DXセミナーでは、DXに関する基本知識を学習します。
DXとはどのようなものか、歴史的な視点や近年のIT活用の視点から学んでいくものです。
また、DX時代を生き残っていくための心得や戦略、注意点について考えていく内容でもあり、経営層を含む全社員向けのセミナーとなります。
DXの推進方法
DXを進めるプロジェクトにおける具体的なステップについて、学んでいきます。
ステップごとに気をつける点や意思決定をスムーズなものとするポイントについて理解し、プロジェクトを前進させることが目的です。
最先端デジタル技術
最先端のデジタル技術について理解していなければ、デジタル化競争に生き残るのは難しいでしょう。
DX推進のためにデジタル技術を活用するにはどのようなシステムやツールを導入すれば良いのか、根本から知らなければツール選びで停滞してしまう可能性があります。
AI・ITに関する知識
AIとはなにか、IT化によって何ができるのか、明確に答えられない場合には、こうしたデジタルに関する基礎知識から学ぶことも大切です。
企業においてAIを活用する上で必要な知識や考え方を習得し、AI活用のためのアイデア検討ができるように鍛えるものもあります。
人工知能・機械学習について理解することや、AIが抱える課題や活用法から企画案を考えることも求められるでしょう。
DX推進の成功事例
セミナーでは、DX推進の成功事例も交えた講義が行われることもあります。
DX推進に成功した企業が開催するセミナーだけでなく、DX人材育成やコンサルを行う企業においても、成功事例を紹介する目的で担当者を招くことがあります。
具体的な成功事例がわかれば、自社のDX推進計画に取り入れられる可能性まで考えられるでしょう。
DX人材の育成方法
DX推進のためには、人材育成が欠かせません。そのため、企業全体が共通の認識をもってプロジェクトを進めていく必要があります。
DX推進のリーダーとして、デジタル技術を理解し必要なツールを見極める方法や、DXにおけるコミュニケーションポイントを把握し、プロジェクトを進めるにあたって意思決定できる人材育成に必要な講義も行われます。
DXセミナーを選ぶ際の注意点
どのDXセミナーを受講するかを選ぶときは、以下のポイントに注目しましょう。
- 参加条件があるか確認する
- 業種・職種にあっているセミナーを選ぶ
- 講師の実績を確認する
参加条件があるか確認する
DXセミナーを受けるにあたり、参加条件があるかチェックしておきます。
例えば、役職や事業規模などの制限があったり、ITスキルを持つことを前提であったりするなどです。
申し込み前に忘れずに確認するようにしてください。
業種・職種にあっているセミナーを選ぶ
DXセミナーを選ぶときは、自社の業種や部門の職種にあっているセミナーかどうかを見極める必要があります。
ほとんどの場合、以下のように部署や企業の規模によって行われる講義内容が異なるため、受けるべきセミナーを選ぶようにしましょう。
- マーケティング部署向けセミナー
- 経営層向けセミナー
- 財務部門向けセミナー
- 中小企業向けセミナー
マーケティング部署向けセミナー
マーケティング部署に求められるDX推進は、自社の商品やサービスの売上をのばすことや、新規ビジネスで市場参入することです。
営業支援システムや顧客管理システムなどのデジタルツールの使い方だけでなく、こうしたツールをビジネスで活用する方法についての講義が行われる傾向にあります。
システムを提供する会社が主催することの多いセミナーのため、自社が導入・活用したいと考えるツールから、受講するセミナーを選ぶと良いでしょう。
経営層向けセミナー
経営層向けのDXセミナーでは、DX推進によるデータ活用での経営方針の考え方や、DX人材の育成方法を学ぶことができます。
DX推進における大きな課題とされている、DX人材の確保について講義を受けられるため、企業でDX人材育成の計画が行われており、データドリブンによる経営を検討中の経営層におすすめのセミナーといえるでしょう。
財務部門向けセミナー
財務部門では、近年急速に進んだデジタル化によって請求書や注文書などのペーパーレス化が急速に進んでいます。
そのため財務部門向けのセミナーでは、たんにデジタルデータに移行するための方法だけでなく、システムやツールを活用したDX推進の方法について学べるでしょう。
中小企業向けセミナー
中小企業向けのDXセミナーでは、DX戦略によって大きく成長した企業の事例紹介を聞ける機会が設けられている講義もあります。
中小企業にとって、DXは競合他社と差別化を図るためにも推進していきたいものです。
大企業に比べて組織がコンパクトであることから、DXは人材の確保さえできれば実現に向けて動き出しやすいと考えられます。
業務効率化や生産性向上により大企業に対抗することも可能なため、できるだけ素早くDXの推進に取り組むと良いでしょう。
講師の実績を確認する
DXセミナーの受講を申し込むときには、講師の経歴や実績を確認しましょう。
- 自社が学ぶべき分野に精通した講師か
- DX推進の実績があるか
- セミナー開催によって成果が現れているのか
といった着目可能なポイントはいくつかあります。
講師に実績があれば講義の質も高くなる、とは言い切れませんが、講義を聞くべき講師かどうかを選ぶときの参考にしてみてください。
ディジタルグロースアカデミアで実施されているセミナーの紹介
ここからは、ディジタルグロースアカデミアで実施されているセミナーからいくつか抜粋し、以下に分けて紹介します。
- データサイエンティスト養成コース
- 実践型データサイエンティスト育成塾
- ビジネスで活用するデータ分析研修
- データ活用プロジェクトの進め方理解研修
- DXを進める業務のポイント研修
- ビジネストレンド・DX事例研修
データサイエンティスト養成コース
ディジタルグロースアカデミアの「データサイエンティスト養成コース」には、データサイエンティスト養成ベーシックコースとアドバンスコースの2つがあります。
ベーシックコースでは、ビジネスでビッグデータを活用するために必要な網羅的かつ実践的な学習を行います。実務での利用シーンを想定し、さまざまなツールや基盤、データを用いた分析を体験できます。
アドバンスコースでは、ビッグデータ・アナリティクスの分野で代表的な分析手法と、分析結果の解釈・改善方法について、ハンズオンで実践しながら理解・習得します。総合演習では、画像解析を使用したデータ分析および業務改善の提案を行うPoCプロジェクトが題材として用いられます。
実践型データサイエンティスト育成塾
「実践型データサイエンティスト育成塾」では、ビッグデータ分析の手順に従って、網羅的かつ実践的なビッグデータの自社や顧客への適用を学べます。
研修は2日間で提供され、さまざまなツール、基盤、データを用いた分析を実際に比較しながら学習できるため、それぞれの特徴をより深く理解できます。
データを分析し、ビッグデータを活用したビジネスモデルの企画・立案、ビッグデータを活用したプロジェクトを実行する力を身につけたい方におすすめです。
ビジネスで活用するデータ分析研修
「ビジネスで活用するデータ分析研修」は、「データ分析」や「ビッグデータ」を実際に活用するために必要な手法やポイントを学べる研修です。
ビジネスの視点でデータ分析を導入する際に気をつけるべき点や、抑えるべきポイント、プロジェクトの流れを学び、エクセルを使ったデータ分析(可視化、回帰分析、相関分析)を実践できるようになることが目的です。
この研修は、データ分析に興味がある方や、ビッグデータやデータ分析を活用したい方、新入社員や企画職の方におすすめです。
データ活用プロジェクトの進め方理解研修
「データ活用プロジェクトの進め方理解研修」では、DXにつながるデータ活用プロジェクトの進め方とデータ分析の基本的な手法を学べます。
データ可視化の方法や注意点を習得し、データ分析のデモを見ながら手法を学ぶ内容です。また、簡易なプロジェクトにも取り組み、データ活用プロジェクトで気を付けるべき点を理解しつつ今後に活かせます。
この研修は、データ分析に興味がある人や、データ分析の基礎から学びたい人、データ活用プロジェクトを進めたい人におすすめです。
DXを進める業務のポイント研修
DXを進めるための研修には、「DX推進プロジェクトリーダー/管理職向け」と「部長層/経営層向け」の2種類があります。
「DX推進プロジェクトリーダー/管理職向け」の研修では、DXプロジェクトのステップごとに必要なポイントを学び、DXプロジェクトの成功につながるスキルを身につけられます。
一方「部長層/経営層向け」は、DX推進における意思決定において重要となる技術理解とコミュニケーションのポイントを学び、より適切に意思決定するためのポイントを学べる研修です。
ビジネストレンド・DX事例研修
「ビジネストレンド・DX事例研修」では、DX事例を正しく理解するための整理軸やポイント、事例の見極め方や活用方法、今後の事例収集の視点までを学べます。
このコースを受講することでDX事例やビジネストレンドを有効に活用するスキルを身につけられ、顧客接点において重要なアイデア出しや提案を行い、DX事例を自ら集めて整理するためのポイントを理解して実践できるでしょう。
まとめ
DXセミナーでは、DX推進に関する基本的な知識だけでなく、実践的なスキルや知識をつけることが求められます。
DX人材を育成するディジタルグロースアカデミアでは、DXに関する研修や、いつ・どこにいても受講できるe-ラーニングの整備、企業別コンサルティングまで、幅広いサポートを提供しています。
デジタル化やDXによって事業を成功させるために人材の育成をご希望であれば、ぜひディジタルグロースアカデミアにご相談ください。
【監修】
日下 規男
ディジタルグロースアカデミア マーケティング担当 マネージャ
2011年よりKDDIにてIoTサービスを担当。2018年IoTごみ箱の実証実験でMCPCアワードを受賞。
2019年MCPC IoT委員会にて副委員長を拝命したのち、2021年4月ディジタルグロースアカデミア設立とともに出向。
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