経営コンサルタントは怪しい?依頼するメリット・デメリットなどについて紹介
更新日:2023年1月10日
経営コンサルティングでは、企業の課題解決のための事業戦略の提案や業務改善、新規事業立案などのコンサルティングサービスが行われます。
自社に合ったコンサルタントが見つかれば、効率良く経営を成功させられる可能性がありますが、必ずしもうまく進むとは限りません。
本記事では、経営コンサルティングへの依頼についてや、コンサルを依頼しなくても経営を成功させる方法について詳しく解説しています。
企業の経営をどのように支えていくか、検討するための材料としてみてください。
目次
経営コンサルティングを依頼すると?
経営コンサルティングを依頼すると、企業の課題解決のために以下のようなコンサルティングサービスを受けられます。
- 課題・問題点の洗い出し
- 事業戦略の提案
- 業務改善
- 新規事業立案
具体的には、データに基づいて市場の動向や財務状況などをレポートでまとめ状況提供を行った上で、課題を洗い出し、組織変革や業務の最適化によって経営支援を図るのです。
「経営」のコンサルといえば企業の経営層向けのサービスに聞こえますが、社員の訓練や改善プログラムの開発など、現場に踏み込んだサービスも存在します。
自社内で問題や悩みを抱える経営層にとって、よき相談役・サポート役としての役割を担ってくれるでしょう。
個人経営コンサルタントは怪しい?
個人の経営コンサルタントが怪しいかどうかは、個人によります。
たとえば、企業の経営者や顧客に向けたアドバイスがコンサルタントの商材となりますが、目に見えるものではありません。
とくに資格を持たなくても、経営コンサルタントと名乗ることは可能であるため、本当に実績があるコンサルタントなのか判断することは難しいのです。
経営コンサルタントが、実際にどのようなサービスを提供し実績を残しているのかがわからないまま契約をしてしまうと、損失を被ってしまうだけとなる可能性があります。
個人の経営コンサルタントに依頼する場合には、ウェブサイトに実績が具体的に掲載されているか、得意とする業務は何か、チェックしましょう。
また、依頼するとどのような業務をどれくらいの金額で引き受けてもらえるのか、具体的な説明があるかどうかも重要です。
専門性の高い仕事は、専門的な知識やスキルを持った人でないと内容がわかりにくい実情があります。
そのため、実際に依頼した業務に問題なく効果を出してもらえているのか見えにくいのも注意が必要な点です。
法人に依頼すると費用が多くかかってしまうため、個人に依頼したい経営者もいますが、実績のある法人に依頼するほうが企業の課題を素早く解決してもらえる可能性が高まるでしょう。
経営コンサルティングを依頼するメリット
課題を抱えた企業が、経営コンサルティングを依頼するメリットには、以下のようなものがあります。
- リスクを未然に排除できる
- プロのノウハウやスキルを取り入れることができる
- 他社の成功事例を反映することができる
リスクを未然に排除できる
経営コンサルティングを依頼すれば、今後起こりうる経営リスクを未然に排除できます。
財務状況の判断は難しいため、実は企業の内部にいることで見落としてしまう課題も多く存在するのです。
そのため、専門知識を持つ第三者の視点で状況の判断をしてもらうことは重要です。
経営状況の判断ができれば、リスクの排除や適切な業務・人材配備にもつながるため、的確な経営戦略を立てることが可能となります。
プロのノウハウやスキルを取り入れることができる
プロのコンサルタントは、自社以外にも多くの企業の経営に関わって実績を積んでいるため、最新の成功事例や経営ノウハウ・スキルを取り入れられます。
革新的ながらも効果的なアイデアを提供してもらえれば、自社ビジネスのさらなる成功につながるはずです。
他社の成功事例を反映することができる
経営コンサルティングが持つ実績には、他社の成功事例や失敗事例も含まれます。
戦略を一から作り上げていくよりも、すでに成功している戦略を参考にし、自社に当てはめながら反映させることでより早く効率的に企業の成長が見込まれるでしょう。
経営コンサルティングを依頼するデメリット
経営コンサルティングを依頼することの大きなデメリットとしては、多額の初期費用や月額費用が発生することです。
経営コンサルタントに依頼したからといって、すぐに経営状況が回復するわけではないため、財政面を圧迫するほどのコストが予想される場合には注意が必要です。
経営コンサルティングを依頼した際にかかる費用
経営コンサルティングを依頼した際にかかる費用としては、コンサルティング会社やサービス内容によって大きく変動がありますが、一般的には以下の通りです。
顧問契約(定額報酬) | 20万~50万円 |
---|---|
時間契約型 | 5,000~10万円 |
成果報酬型 | ケースバイケース |
上記のように様々な契約形態があるため、どのような相談をしたいか、また、予算によって決定すると良いでしょう。
顧問契約の場合には、月に数回程度企業を訪問して会議に参加してもらったり、経営者と個別に対面相談に応じたりしてもらったりしたい場合に依頼します。
中長期にわたって、企業の経営に参画しながら相談にのってもらったり課題解決をサポートしてもらったりする場合に適しているでしょう。
会社単位ではなく、プロジェクト単位でのマネジメントを依頼する場合には時間契約型、必要に応じて専門知識や経験を拝借したい場合には成果報酬型で契約するのが一般的です。
経営コンサルティングに依頼せず自力で経営を成功させるためには?
経営コンサルティングに依頼しても、必ずしも効果を生み出せない可能性があることや、長期的に費用がかかるなどの課題が挙げられました。
そのため本章では、経営コンサルティングに依頼しなくても、自力で経営を成功させるための以下の方法をチェックしていきましょう。
- 経営について勉強する
- 経営に詳しい人材を育成する
- 時代の流れを掴む
- 業務を自動化し、生産性を向上させる
経営について勉強する
経営コンサルティングを依頼する前に、まず自身や経営部門の社員が経営について勉強することが大切です。
経営層にとってとくに重要な仕事の一つは「仮説を立てること」といわれています。
会社が生き残るため、経営を成功させるためには、どのような方向性を向いて戦略を進めていくか決める必要がありますが、こうした決定は仮説のもとに成り立ちます。
ただし、仮説の立て方や方向性が間違っていると、成功よりも失敗に到達する確率が上がってしまうでしょう。
仮説を立てるには、経験や経営知識が重要であるため、まずは経営そのものについて学びを深める必要があるのです。
経営に詳しい人材を育成する
経営知識をつけたら、次は自社内で経営に詳しい人材を育成していきます。
自社で経営人材を育成する際は、育成の目的だけでなく、求める人物像も具体的かつ明確にしておきましょう。
ただし、人材育成の方法を考えるにも時間と労力がかかるため、経営に成功している企業の事例を参考に取り組むとスピーディーです。
時代の流れを掴む
経営を成功させるには時代の流れを掴むことも重要と言えます。
時代のニーズに合わない商品開発やサービス展開を行っても、事業の成功にはつながらないためです。
業務を自動化し、生産性を向上させる
経営を成功させるなら、現状の課題を解決するために業務を自動化し、生産性を向上させることが大切です。
ITシステムの導入によって自動化できる業務は数多く存在するため、まずはシステムを導入・活用し、社員の業務負担の軽減、作業の効率化、生産性向上につなげていきましょう。
例えば社員一人ひとりの業務負担が軽減すれば、経営を成功させるための人材配置も可能となります。
現在多くの企業で取り組みが進んでいるDX推進を自社でも行うことで、大きな業務変革からプロジェクトの成功に結びつくはずです。
まとめ
経営コンサルティングを依頼しなくても、自社内で経営を成功させるための方法はあります。
経営の成功につなげるためには、DXを進めていくのが現代において効果的でインパクトのある手段です。
そしてDX推進には、DX人材の確保や育成が必要となります。
DX人材育成会社のデジタルグロースアカデミアでは、DXに関する研修や、いつ・どこにいても受講できるe-ラーニングの整備から企業別コンサルティングまで、幅広いサポートを提供しています。
RPAの導入によって事業を成功させるための人材育成をご希望であれば、ぜひデジタルグロースアカデミアにご相談ください。
【監修】
日下 規男
ディジタルグロースアカデミア マーケティング担当 マネージャ
2011年よりKDDIにてIoTサービスを担当。2018年IoTごみ箱の実証実験でMCPCアワードを受賞。
2019年MCPC IoT委員会にて副委員長を拝命したのち、2021年4月ディジタルグロースアカデミア設立とともに出向。
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